甲冑・武具・組紐 制作 修復
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御嶽神社蔵
国宝赤糸威鎧復原模造
平成8年製作
東京都青梅市立郷土博物館所蔵
金工担当:上野修路
組紐・染色担当:西岡千鶴
原品の詳細な調査をもとに、材料、技法とも可能な限り忠実に、3年半を費やして復原した。
製作過程など詳細は『御嶽神社国宝赤糸威鎧調査報告書』(平成9年 青梅市教育委員会発行)を参照)
小桜革威鎧
平成17年製作
山梨県立博物館蔵
原品は甲州市塩山の菅田天神社所蔵で
国宝指定の大鎧。
平成18年にオープンした山梨県立博物館の展示資料として、山梨県からの依頼で製作した。
甲斐武田家に伝来した「楯無鎧」として有名であるが、江戸時代以前の数度の修理により原状が損なわれているため、製作当初の姿を想定して復元した。
詳細は『山梨県立博物館調査・研究報告1 小桜韋威鎧兜・大袖付 復原調査報告書』(平成19年 山梨県立博物館発行)を参照。
背面は次の写真。
小桜革威鎧(背面)
平成17年製作
山梨県立博物館蔵
解説は前写真参照。
逆沢潟威鎧雛形
平成5年製作
家蔵
原品は宮内庁三の丸尚蔵館蔵。
法隆寺に伝わった平安時代後期の大鎧のおよそ五分の一の精巧な雛形である。
わが師、森田朝二郎は若年の頃これの東博蔵模造品の製作に関わって、のちにも複数を製作して代表作の一つであった。そのわが師への想いを籠めて製作した。
紺地金字法華経の巻子紐
平成24年製作
家蔵
原品は東京国立博物館所蔵で鎌倉時代の法華経に付属する組紐。特殊な構造に注目し、クテ打ち技法で模造製作した。詳細は「東京国立博物館所蔵 紺紙金字法華経の巻子紐の復元」東京国立博物館研究誌『MUSEUM』第639号を参照。
緋羅紗地三鱗紋陣羽織(前)
平成22年製作
早雲寺蔵
後北条氏ゆかりの箱根早雲寺の依頼で製作。原品は狭山北条家伝来品で、現在は神奈川県立歴史博物館所蔵。製作にはK染織修復研究所、鈴木時代裂研究所、廣信織物、艶金興業(株)の協力を得た。
『文化財保存修復学会第33回大会研究発表要旨集』(平成23年 文化財保存修復学会発行)参照。
後ろは次写真参照。
緋羅紗地三鱗紋陣羽織(後)
解説は前写真参照
月輪文具足
福岡県柳川市の柳川藩主立花邸・御花からの依頼で、立花宗茂所用の甲冑を着装体験用に略式模造したもの。一部に古い部品を利用している。
御花で着装体験ができるので、お問い合わせください。
大輪貫鳥毛後立頭形兜
平成元年製作
個人蔵
福岡県の柳川藩主立花家に伝来した戦国武将立花宗茂所用の兜。修復時のデータをもとに忠実に復原模造した。のちに「御花」で販売した二分の一兜の製作監修もおこなう。
次に横写真あり。
大輪貫鳥毛後立頭形兜(横)
前写真解説参照
南蛮胴具足
平成13年制作
個人蔵
フランス製の胸甲とキャバセット兜を改造して南蛮胴具足として仕立てた。
革箙
平成9年製作
個人蔵
大山祇神社蔵の革箙を参考に、滋籐弓、矢、いずれも二分の一の大きさで製作した。
革箙(部分)
解説は前写真参照
萌黄地山道文様平組紐
平成19年~
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
「春日権現験記絵巻」に付属する組紐の復元。同絵巻を修復するに当たり、僅かに残る巻子紐の復元製作を依頼され全20巻用の組紐をクテ打ち技法により製作した。
「春日権現験記絵‐修理事業報告書Ⅰ」(平成24年 宮内庁発行)参照。
春日権現験記絵巻
絵巻き修復後の紐を巻いた状態
(御即位0年記念特別展「皇室の名宝2」図録より転載)
春日権現験記絵巻 巻紐
表刺袋
修復後の状態
(『日本の美術 NO.453 染織品の修理』至文堂2004年 より転載)
表刺紐
京都国立博物館蔵
国宝、阿須賀神社伝来古神宝のうちの石帯袋の表刺紐の修復用に依頼を受けて復元模造した。
平家納経 巻緒
家蔵
原品は平安時代末期、平清盛以下平家一門が厳島神社に奉納したもの。
法華経 巻緒
四天王寺に伝来した法華経に付属していた巻紐の模作。
平家納経の巻緒に類似しており、平安~鎌倉時代の組紐と思われる。
懸守りの紐
家蔵
四天王寺に伝わる懸守り(国宝)に付属する、平安時代の優美な組紐2点を模作した。
錦袋の紐
家蔵
西大寺の釈迦如来像の胎内から発見された錦袋に付属していた紐を色替りで模作した。
両面亀甲組紐
平成20年製作
個人蔵
上野修路氏作の、葦手絵兵庫鎖太刀拵(原品は丹生都比売神社所蔵)復元模造の佩緒として製作依頼を受けたもの。
原品は東京都青梅市、御嶽神社に伝来した両面亀甲組紐。
クテ打ち技法で色、構造とも原品同様に模造製作した。
両面亀甲組紐
平成20年製作
個人蔵
上野修路氏作の、葦手絵兵庫鎖太刀拵(原品は丹生都比売神社所蔵)復元模造の佩緒として製作依頼を受けたもの。原品は東京都青梅市、御嶽神社に伝来した両面亀甲組紐。クテ打ち技法で色、構造とも原品同様に模造製作した。
紫白段組紐
平成14年製作
個人蔵
上野修路氏作の、獅子造兵庫鎖太刀拵(原品は丹生都比売神社所蔵)復元模造の佩緒として製作依頼を受けたもの。
原品は春日大社蔵射沃懸地酢漿草文兵庫鎖太刀の特殊な構造の佩緒である。
クテ打ち技法で模造製作した。
内部写真を次に掲載。
紫白段組紐 内部
平成14年製作
個人蔵
内部はこのように角組紐が3本並んでいる
全体写真は前写真参照。
紫白段組紐
平成14年製作
個人蔵
上野修路氏作の、獅子造兵庫鎖太刀拵(原品は丹生都比売神社所蔵)復元模造の佩緒として製作依頼を受けたもの。原品は春日大社蔵射沃懸地酢漿草文兵庫鎖太刀の特殊な構造の佩緒である。クテ打ち技法で模造製作した。
黒漆塗桃形水牛脇立兜
平成25年製作
福岡市博物館所蔵
原品は重要文化財、同館所蔵)
黒田長政所用と伝えられる兜の模造です。
素材も鉄、漆、絹組紐などを使い、本物と同じように作っています。福岡市博物館で着用できます。
朱漆塗合子形兜、黒糸威胴丸具足
平成25年製作
福岡市博物館所蔵
(原品も同館所蔵)
黒田官兵衛所用と伝えられる甲冑の略模造です。
素材も鉄、漆、鹿韋、絹組紐などを使い、一部に本物の甲冑部品も利用しています。着る人に合わせられるように工夫して作ってあり、福岡市博物館で着用できます。
「白檀塗浅葱糸威最上腹巻」
平成27年製作
立花誾千代が着用したという想定で、立花氏の旧主、大友宗麟所用として伝わる「白檀塗浅葱糸威腹巻」(重文)を参考に推定復元した。
柳川「御花」で着用することができますのでお問い合わせください。
背面は次の写真。
「白檀塗浅葱糸威最上腹巻」(背面)
平成27年製作
解説は前写真参照。
鍋島勝茂所用
「青色塗萌黄糸威二枚胴具足」の模造
平成27年製作
佐賀城本丸歴史館所蔵
鍋島勝茂所用「青色塗萌黄糸威二枚胴具足」の模造
立花宗茂所用
金熨斗刻青漆塗打刀拵
平成27年製作
立花宗茂所用の刀拵を着装用に略模造したもので刻みの数や返り角などは省略している
黒漆塗二十八間筋兜
平成29年制作
個人蔵
革包本小札のと、鍬形台など
金物類一式を室町時代初期の兜鉢に
合わせて新規製作した
黒田如水所用合子形兜
平成29年制作
朝倉市秋月博物館
黒田家筆頭家老、栗山利安が黒田如水から拝領した銀白檀塗合子形兜が「もりおか歴史文化館」に収蔵されている。
本品はその兜をもとに、栗山利安の画像に描かれている兜の図を参考にして 孔雀羽の引き回しを装着して復元製作した。
黒田如水所用合子形兜(横)
平成29年制作
朝倉市秋月博物館
前写真解説参照
久能山東照宮所蔵 重要文化財 黒糸威胴丸具足 模造
令和4年製作
静岡市歴史博物館所蔵
兜鉢、面頬製作:相原健作
金具、金物製作:穂坂雅喜
原品は徳川家康所用として知られる甲冑である。令和5年1月に開館した同館の展示品と して、現品の詳細な調査をもとに忠実に模造製作を行った。
黒糸威胴丸具足の前立 模造
令和4年製作
静岡市歴史博物館所蔵
前写真解説参照
静岡浅間神社所蔵 県指定重要文化財 紅糸威胴丸 模造
令和4年製作
静岡市歴史博物館所蔵
小札製作:高橋一幸
紅花染:山崎和樹(草木工房)
金物製作:相原健作、穂坂雅喜
原品は徳川家康が元服時に今川義元より拝領したと伝わる小型の腹巻。原品の詳細な調査 をもとに忠実に模造した。
威糸は紅花染糸をクテ打ち技法で組んだもの。
三島大社所蔵 国宝「梅蒔絵手箱」附属、両面亀甲組紐の復元模造
令和4年製作