経歴
- 所在:神奈川県横浜市
- 職種:甲冑・武具全般の復元製作、修復 組紐類製作
- 甲冑・武具担当 西岡文夫 一般社団法人日本甲冑武具研究保存会副会長、選定保存技術「甲冑修理」保持者、
- 染色・組紐担当 西岡千鶴 一般社団法人伝統技術者伝承者協会会員、クテ打組紐技法研究会会員
文化財保存修復学会会員
おもな仕事
- 平成 1年 福岡県柳川市、立花家伝来、 立花宗茂所用兜を模造製作。
- 平成 5年 法隆寺伝来 逆澤瀉雛形鎧(旧御物)を復原模造製作(個人蔵)。
- 平成 8年 東京都青梅市の依頼で 御嶽神社蔵赤糸威鎧(国宝) を復原模造製作(青梅市郷土博物館蔵)。
- 平成10年 高野山文化財保存会の依頼で金剛峯寺不動堂(国宝)保存修理にともなう襖引手紐を製作。
- 平成12年 宇佐美松鶴堂の依頼で、阿須賀神社古神宝(国宝)の 上差袋修復用の組紐を復元製作(京都国立博物館蔵)。
- 平成17年 山梨県の依頼で菅田天神社蔵 小桜韋威鎧(国宝)復原模造製作(山梨県立博物館蔵)。
- 平成19年 岡墨光堂の依頼で、四天王寺伝来の平安時代の 経巻紐の復元製作(同寺蔵)。
- 平成19年~25年 宮内庁三の丸尚蔵館の依頼で、 春日権現験記絵の巻子紐 を復元製作。
- 平成22年 箱根早雲寺の依頼で狭山北条家伝来 緋羅紗陣羽織の復元模造製作(同寺蔵)。
- 平成25年 福岡県柳川市、御花の依頼で立花宗茂所用 月輪文最上胴具足着装用レプリカを製作 する。
- 平成26年 福岡市博物館の依頼で、黒田官兵衛所用 「赤合子具足」の着装用レプリカ作製
- 〃 福岡市博物館の依頼で、黒田長政所用黒漆塗桃形水牛脇立兜の着装用レプリカ作製
- 平成27年2月 立花誾千代所用(想定)「白檀塗浅葱糸威最上腹巻」を製作する。
- 平成27年3月 佐賀城本丸歴史館の依頼で鍋島勝茂所用「青色塗萌黄糸威二枚胴具足」(原品は鍋島報效会徴古館蔵)の模造製作をおこなう。
- 平成27年 (財)立花財団の依頼で立花宗茂所用「金熨斗刻青漆塗打刀拵」の略模造製作を行う。
- 平成28年3月 熊本市立熊本博物館の依頼で細川忠興所用黒糸威二枚胴具足(原品は国指定重要文化財)の複製を製作する。
- 平成28年3月 京都国立博物館の依頼で着装体験、実習教育用に、鎌倉時代前期の様式を想定した「紅裾濃威胴丸」を製作する。
- 平成29年2月 二十八間筋兜(室町時代初期)新規製作(個人蔵)
- 平成29年10月 朝倉市秋月博物館の依頼で黒田如水所用合子形兜を復元模造製作。
- 令和3年3月 武蔵御嶽神社蔵 「梅枝に鶴蒔絵馬具一式」レプリカ製作
- 令和4年11月 静岡市の依頼で、久能山東照宮所蔵 重要文化財「黒糸威胴丸具足」の模造製作を行う。
- 〃 静岡市の依頼で静岡浅間神社所蔵 県重要文化財「紅糸威腹巻」の模造製作を行う。
- 〃 三島大社所蔵 国宝「梅蒔絵手箱」附属、両面亀甲組紐の復元模造
- 令和6年5月 福岡県朝倉市の依頼で秋月博物館所蔵「銀箔押蛤脇立付突盔形兜」の模造製作。
- 平成 1年 福岡県柳川市、立花家の依頼で同家所蔵歴代藩主甲冑類の修復を行なう(平成22年まで継続)。
- 平成15年 群馬県富岡市の依頼で前田利孝所用 「鯰尾形兜」(冨岡市指定文化財)を修復。
- 平成21年 土浦市立博物館の依頼で土浦藩当主土屋氏所用甲冑の修理を行なう。
- 平成24年 江戸東京博物館所蔵「紺糸威最上胴丸具足」の修復を行う。
- 平成25年 長野県諏訪市の依頼で、諏方大祝家伝来紅糸威胴丸の修復を行う。
- 平成26年 土浦市立博物館蔵 土屋政直所用「三石畳紋二枚胴具足」の修復を行なう。
- 平成26年 厳島神社所蔵「勝正作六十二間筋兜」の修復および後立の復元製作を行う。
- 平成27年3月 鍋島勝茂所用 「青漆塗萌黄糸威二枚胴具足」(鍋島報效会徴古館蔵)の修復を行う。
- 平成27年 長崎県指定文化財 慶巖寺所蔵「明珍作うこん威甲冑」の修復を行う。
- 〃 厳島神社所蔵「羽根箒脇立付南蛮兜」の修復を行う。
- 〃 福井県あわら市指定文化財「伝溝江長氏所用 朱銀振分塗伊予札二枚胴具足」の修復を行う。
- 平成28年12月 加賀本多博物館の依頼で、石川県指定文化財「黒糸威両引合胴」「黒糸威頭形兜」(いずれも本多政重所用)等の修復を行う。
- 平成29年3月 高知県、土佐山内記念財団の依頼で、土佐藩主山内豊資所用「浅葱糸威大鎧」および山内容堂所用「金茶糸威二枚胴」の修復を行う。
- 平成29年3月 唐津市の依頼で「朱漆塗紅糸威二枚胴具足」の修復を行う。
- 平成29年5月 土浦市立博物館蔵 土屋定直所用童具足の修復を行う。
- 平成29年12月 厳島神社蔵「将棋文象嵌二枚胴具足(浅野家奉納品)」の修復を行う。
- 平成30年3月 高知城歴史博物館の依頼で土佐山内家2代藩主忠義所用「萌黄糸威胴丸」と「黒糸威」溜塗胴丸」の修復を行う。
- 〃 加賀本多博物館の依頼で本多政重所用「色々威二枚胴具足」の修復を行う。
- 〃 唐津市の依頼で「黒漆塗二枚胴具足」の修復をおこなう。
- 平成30年10月 厳島神社蔵 勝色威二枚胴具足(毛利家奉納)修復
- 〃 11月 熊本市立熊本博物館蔵 細川忠利所用紺糸威二枚胴具足 修復
- 平成31年 3月 登米懐古館蔵 伊達邦寧所用黒漆塗五枚胴具足 修復
- 〃 〃 伊達家伝来萌黄糸威大鎧 修復
- 〃 加賀本多博物館蔵 色々威腹巻(石川県指定文化財)修復
- 令和 2年 2月 都城島津邸所蔵 島津久統所用「練革錆色漆塗両引合南蛮胴具足」修復
- 〃 3月 石川県指定文化財 石川県立歴史博物館蔵 長家伝来「紫紺糸威二枚胴具足」修復
- 〃 石川県指定文化財 石川県立歴史博物館蔵 生駒家伝来「金茶糸威二枚胴具足」修復
- 〃 静岡県指定文化財 静岡浅間神社蔵「紅糸威腹巻」修復
- 〃 12月 久能山東照宮蔵 徳川家治所用「歯朶具足」修復
- 〃 〃 徳川吉宗所用「茶糸素懸威兜」修復
- 令和 3年 武蔵御嶽神社蔵 赤糸威鎧、紫裾濃鎧の古𩊱補修および収納箱類製作
- 令和 3年 3月 石川県指定文化財 加賀本多博物館蔵「縹糸二枚胴具足」修復
- 〃 高知城歴史博物館蔵 山内忠豊所用「茶糸威二枚胴」修復
- 〃 靖國神社蔵 遠山金四郎所用「紺糸威胴丸具足」修復
- 令和 3年 7月 久能山東照宮所蔵 徳川家重所用「黒糸威大鎧」修復
- 〃 9月 鳥取博物館所蔵「黒漆塗変り兜」修復
- 〃 10月 白帝文庫所蔵「銀箔押白糸素懸威両引合胴具足」修復
- 〃 11月 土浦市立博物館所蔵 土屋寛直所用「黒漆塗五枚胴童具足」修復
- 〃 厳島神社所蔵 浅野家奉納「紺糸威胴丸具足」修復
- 〃 武蔵御嶽神社所蔵 重要文化財「紫裾濃鎧」補修
- 〃 12月 さくら市ミュージアム所蔵「紺糸威五枚胴具足」修復
- 令和 4年 2月 野田八幡宮所蔵 水野勝成所用「紺糸威二枚胴具足、尉頭形兜」修復
- 〃 福山城博物館所蔵 水野勝成所用「金箔押長烏帽子形兜」修復
- 〃 3月 甘南備寺所蔵 重要文化財「櫨匂威鎧」補修
- 令和 5年 3月 武蔵御嶽神社所蔵 国宝「赤糸威鎧」の修復を行う。
- 〃 京都国立博物館所蔵 重要文化財「縹糸威胴丸」の修復を行う。
- 〃 靖国神社所蔵「色々威胴丸」「熏韋胸赤萌黄胴丸」「五十二間総覆輪筋兜」「色々威二枚胴具足」の修復を行う。
- 〃 10月 鵜森神社所蔵 重要文化財「十六間四方白星兜鉢」修復
- 〃 12月 熊本博物館所蔵 「細川治年所用 紅糸威二枚胴童具足」修復
- 令和 6年 2月 江戸東京博物館所蔵甲冑類の修復
- 〃 3月 人吉市水害被災甲冑、馬具の修復
- 〃 都城島津邸所蔵 島津忠長所用「本小札萌黄糸威二枚胴具足」修復
- 〃 靖国神社遊就館所蔵「紫糸素懸威最上腹巻」修復
- 〃 永青文庫所蔵 細川忠利所用「銀札皺革包啄木糸威丸胴具足」修復
- (その他、全国の寺社、個人収集家より依頼を受け、甲冑武具の修復を行っている。)
- 平成11年 福岡県柳川市の依頼で旧藩主立花家伝来の甲冑調査。
- 平成19年 宮崎県都城市の依頼で、都城島津家伝来甲冑類の調査、部分修理を行なう。
- 平成19年5月 神奈川県立歴史博物館内、神奈川県文化財協会にて講演 「甲冑の修復と復元製作」
- 平成20年 福岡県久留米市の依頼で、有馬家伝来甲冑類の調査を行う。
- 平成22年 デアゴスティーニ・ジャパンより発売の『戦国甲冑をつくる』の製作監修を行う。
- 平成23年 長野県諏訪市博物館企画展「諏訪の甲冑と武具」企画、展示に協力する。
- 平成24年 北九州市立いのちのたび博物館の依頼で同館所蔵甲冑類調査および部分修理を行う。
- 平成25年5月 諏訪市博物館にて講演 「甲冑修復の実際」
- 平成26年5月 茨城県筑西市よりの依頼で下館藩主石川家伝来「大袖鎧」(茨城県指定文化財)の調査を行う。
- 平成27年7月 埼玉県立歴史と民族の博物館特別展「戦国図鑑」シンポジウムにて基調講演「甲冑製作の実際」
- 平成28年1月 ウエブサイト「Google Arts & Culture」で 「日本の甲冑」 「日本の組紐」として紹介される
- 平成28年9月 福岡県柳川市の依頼で新出の立花宗茂所用壺袖、松浦史料博物館所蔵色々威腹巻の調査を行う。
- 平成28年11月 日本財団が運営するHP「nippon.com」で紹介される。
- 平成28年11月 『鞍鐙新書』(藤本鞍斎先生翻刻)を出版
- 平成29年6月 神奈川県立歴史博物館で組紐体験教室を実施
- 平成29年11月 Azbilグループの広報誌で紹介されました。
- 令和3年1月 東建コーポレーションHP「刀剣ワールド」で西岡甲房が紹介される。
- 【刀剣ワールド】甲冑(鎧兜)YouTube動画・映像 (touken-world.jp)
- 令和3年11月 神奈川県立歴史博物館 体験講座「大人のせんごく寺子屋―甲冑を知ろう」講師
- 令和4年10月 「甲冑修理」の選定保存技術保持者に認定される。
- 「法隆寺伝来沢潟威雛形鎧と復原模造」『甲冑武具研究』101・102合併号 平成5年
- 『武蔵御嶽神社蔵国宝赤糸威鎧』青梅市教育委員会 平成9年(共同執筆)
- 「筑後柳川藩立花家伝来の甲冑」『甲冑武具研究』123号 平成10年
- 「伝皆川広照公所用の南蛮具足」『甲冑武具研究』135号 平成13年
- 「蛇宮神社蔵 鯰尾の兜修理報告」『甲冑武具研究』144号 平成16年
- 「12~19世紀の甲冑威糸類に用いられた赤色染料と媒染剤について」『文化財保存修復学会誌』49 平成17(2005)年(共同執筆)
- 『小桜韋威鎧兜・大袖付 復原調査報告書』山梨県立博物館 調査・研究報告1 平成19(2007)年(共同執筆)
- 『柳川文化資料集成第三集 柳川の美術』柳川市史編纂委員会 平成19年(甲冑の項執筆)
- 「鉄錆地南蛮胴具足」『甲冑武具研究』180号 平成24年
- 「下館藩主石川家伝来の甲冑」『甲冑武具研究』187号 平成26年
- 「尼子氏伝来の具足」『甲冑武具研究』第195号 平成28年
- 「鎌倉大倉幕府周辺遺跡出土の鉄製籠手」『甲冑武具研究』第206号 令和元年
- 「武人の心を伝える―靖國神社所蔵の甲冑、武具」 靖國神社社報『靖國』 令和4年 1月
- 「東京国立博物館所蔵 紺紙金字法華経の巻子紐の復元」東京国立博物館研究誌『MUSEUM』第639号 平成24(2012)年